まつ毛
まつげ
名詞頻度ランク #26290 · 青空 76 例
標準
eyelashes
文例 · 用例
」市三が、さきに押して来てあった鉱車を指さして、役員の阿見が、まつ毛の濃い奥目で、そこら中を睨めまわしていた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
これはたぶんまつ毛のためやまた眼球光学系の溷濁のために生ずるものかと思われる。
— 寺田寅彦 『人魂の一つの場合』 青空文庫
それほどではなくてもまつ毛一本も見残さずかいた、金属製の顔にエナメルを塗ったような堅い堅い肖像よりは、後期印象派以後の妙な顔のほうが少なくもねらい所だけはほんとうであるまいかと思われてくる。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
聞くところによると、米粒へ文字を書くには、米粒を手のひらへのせて、毎日暇さえあればしみじみとながめている、するとその米粒がだんだんに大きく見えて来ておしまいには玉子のように、また盆のように大きく見えてくる、その時にまつ毛を一本抜いて、それに墨汁を浸し「すらすらと書けばよい」という話である。
— 寺田寅彦 『記録狂時代』 青空文庫
胸を病む少女のように、色が青白くまつ毛が長く、ほっそりと頬が痩せている。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
娘の黒い、きらきらかがやく眼は、長い絹糸のふさのような、まつ毛の奥から、魂のこもった眼つきをして、そのほのおのあとを、じっと見おくっていました。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
」「おいしい……」 と、長いまつ毛をふるわせて、「三度、三度、ここに居まして、ご飯のかわりに頂いたら、どんなにか嬉しいでしょう……」 と、息をふくんだ頬を削って、ツと湧く涙に袖を当てると、いう事も、する事も、訳は知らず誘われて、糸七も身を絞ってほろほろと出る涙を、引振うように炉に目を外らした。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
美和子は、真面目な表情で、鏡の中の己に、ジッと見入りながら、反り返っているまつ毛の一本一本に、メーヴェリンを塗っている。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の長いまつ毛は、まるで人形のようだった。
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目を閉じるたびに、私のまつ毛が頬に触れるのがわかる。
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風の強い日には、まつ毛に小さなゴミが入りやすい。
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