手荒れ
てあれ
名詞
標準
rough hands
文例 · 用例
近代にあつて、このむしの状態に陥らないためには、人は鈍感であるか又、非常に所謂「常に目覚めてあれ」の行へる人、つまりつねに前方を瞶めてゐる、かの敬虔な人である必要がある。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
勿論理想としては、その粧ひもあるよりはない方がよいのだが、六ヶ敷いことだ――(生れしながらの睡みに、そなたよ眠りてあれかし――ボドレル)彼の欠点 彼がヒュマニティから出発したことは明かだが、立派なヒュマニティは理論を欲するものであるのか、彼は非常に考へる習慣を持つた。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
單にドストイェフスキイばかりでなく、白樺派の偶像としてあれほど流行したトルストイさへ、少しも本質的には理解されて居なかつた。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
昔の大名それの君、すれちがいし船の早さに驚いてあれは何船と問い給えば御附きの人々かしこまりて、あれはちがい船なればかく早くこそと御答え申せば、さらばそのちがい船を造れと仰せられし勿体なさと父上の話に皆々またどっと笑う間に船は新田堤にかかる。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ほとんど腐朽に瀕した肉体を抱えてあれだけの戦闘と事業を遂行した巨人のヴァイタルフォースの竈から迸る火花の一片二片として、こういう些細な事柄もいくらかの意味があるのではないかと思われるのである。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
されば大河を前に、うつろひ易い人生の姿を見てあれば、「水無月や人の淵瀬の大井川」(蓼太)といつたやうな感じに打たれないものはなかつたであらう。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
それで、間違ったことが書いてあれば、読者はそれによってその筆者がそういう間違ったことを考えているという、つまらない事実ではあるがとにかく、一つの事実を認識すればそれで済むのである。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
親戚の妻女が二つになる子どもをつれてきて、そこに寝せてあればその子の呼吸の音がどうかするとわが子のそれのように聞こえる。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
作例 · 標準
冬の寒さで、主婦の**手荒れ**がひどくなっていた。
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水仕事による**手荒れ**を防ぐため、ハンドクリームは欠かせない。
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彼女の**手荒れ**は、長年の農作業によるものだった。
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