燎原の火
りょうげんのひ
表現名詞
標準
wildfire
文例 · 用例
もしも国民の大多数の尊敬しあるいは憎悪するような人が死にでもすればそのうわさは口から口へいわゆる燎原の火のように伝えられるものである。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
続いて露領沿海のタラバ蟹に延焼し、加察加の鮭、鰊と宛然に燎原の火の如く、又は蘇国の空軍の如く、無辺際の青空に天翔る形勢を示したが、その途端、何気なく差した湊屋の盃を受けて唇に当てたのが運の尽き、一瞬の中に全局面を、無学文盲の親友に泄われてしまった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
実際そんな単純な考えが熱狂的な少数の人の口から群集の間に燎原の火のようにひろがって、「芝」を根もとまで焼き払おうとした例が西洋の歴史などにないでもなかった。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
彼は身を愛惜せず、彼は燎原の火の如し。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
そして、今、この誤れる思想が、燎原の火の如く、白人の間にひろがっているのだ。
— 海野十三 『地球要塞』 青空文庫
燎原の火の如く、それは次次に点火されなければならない。
— 中井正一 『図書館法ついに通過せり』 青空文庫
そしてそれは、「一隅を照らす」灯のように、点々と次々に燃え広がるやさしい、そして、美しい燎原の火ともなるのである。
— ――燃えひろがる火は点ぜられた―― 『図書館法の成立』 青空文庫
「刺」とは、このひろがるところのものが、人民のうらみのことばであり、詩は剣のように、ひそかに政治の誤謬をさし貫き燎原の火のごとく人の手から人の手にうつりゆく武器となったのである。
— 中井正一 『カットの文法』 青空文庫
作例 · 標準
そのスキャンダルは、燎原の火のごとく瞬く間に国中に広まった。
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一度始まった革命の動きは、燎原の火のように誰にも止められなかった。
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SNSを通じて、その噂は燎原の火さながらの勢いで拡散していった。
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