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赤筋

せっきん
名詞
1
標準
文例 · 用例
屈折した直線の赤筋をかいた小旗を舷に插んで、船頭らしい男と配達夫と二人、漁船やら田舟やらちょっとわからぬ古ぶねを漕いでいる。
伊藤左千夫 水籠 青空文庫
數百年もしくは數千年以前に出來た地層がまざまざ殘つてゐて、膽振から日高の一半に渡つて、地下六七寸乃至一尺のところに、五寸乃至一尺の火山灰層となつて、その白い線が土地の高低を切り開いた道路の左右に、郵便列車の中腹の赤筋の如く、くッきりと通つてゐる。
岩野泡鳴 日高十勝の記憶 青空文庫
膽振や日高の切り開らかれた道路の兩がはの、黒土の脇腹に火山灰層の白い筋が通つてゐる樣に、白ペンキで塗つた板かべの腰に二本の赤筋の通つてゐる廊下で、義雄はそんな患者等に出會つたが、それらに比べては、お鳥の病氣はまだ輕いと思つた。
憑き物 泡鳴五部作 青空文庫
赤筋の入った提燈が、二つ三つ走り廻っていた。
国枝史郎 銀三十枚 青空文庫
自転車上から赤筋の入った提燈を振りかざして、「ただいま松坂屋の火が本郷三丁目までやって来た、皆さん避難の用意をなさい」と触れながら駆けて来る人がある。
喜田貞吉 震災日誌 青空文庫
赤筋の這入った服の騎兵が、鎗を立てて御馬車の前後を警固して行きます。
小金井喜美子 鴎外の思い出 青空文庫
窓から首を出している黄色の筋の入った帽子(その頃までは帽子は赤筋でなかった)を冠った兵隊さんたちは、誰か訪ねて来ていないかと見廻していた。
徳永直 戦争雑記 青空文庫
中には暗紅色の地に赤筋の通つた翅や、黒い輪のついた真青な翅や、オレンヂ色の斑のある真黄色な翅や、さては又、金色に白い縁をとつた翅がある。
STORY-BOOK OF SCIENCE 科学の不思議 青空文庫