意趣遺恨
いしゅいこん
名詞
標準
grudge
文例 · 用例
さして意趣遺恨の有る覚えとてもござりませず、……何また、この上に重ねて乱暴をしますようなれば、一旦はちと遠慮がござりましてわざと控えましたようなものの、いざとなれば、何の貴女、ただ打たれておりますものか。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
余り唐突な狼藉ですから、何かその縁組について、私のために、意趣遺恨でもお受けになるような前事が有るかとお思われになっては、なおこの上にも身の置き処がありませんから――」 七「実に、寸毫といえども意趣遺恨はありません。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
唯それだけのことで相手を殺す気になったので、年頃の女たちですけれども別に意趣遺恨は籠っていなかったようです。
— 雷獣と蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
この次郎左衛門に意趣遺恨があったら、どうぞ遠慮なしに真正面からぶつかって来て下さい。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
さあ、次郎左衛門に意趣遺恨があるなら、まともに向いてかかって来い」 その権幕が余りに烈しいので、栄之丞は煙にまかれた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
こいつあただごとじゃねえ、どいつかきっと意趣遺恨があって、そんなまねするんだろうとね、いろいろ考えて、あれかこれかと疑わしい者に見当つけていったところ、同じその奥山で小屋を並べながら、やっぱり若衆歌舞伎のふたをあけている、江戸屋江戸五郎っていう役者があるんですよ。
— 幽霊水 『右門捕物帖』 青空文庫
あまつさえ、それが実証あってのことであるかどうかは二の次として、同じ役者どうしの意趣遺恨に根を張ったできごとと吹聴されているだけに、わけても江戸娘たちの好奇心をあおったものか、恥ずかしげに面をかくしながら、あちらにこちらにのぞき見している姿が見えました。
— 幽霊水 『右門捕物帖』 青空文庫
桂斎先生に対して何かの意趣遺恨のあるものだろうという鑑定で、町方でもそれ/″\に探索にかゝりました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
作例 · 標準
両国間には、過去の戦争に端を発した深い意趣遺恨が、今なお両国民の間に横たわっている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
祖父の代から続く一族の確執は、激しい意趣遺恨となって孫の代まで引き継がれていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
長年のライバル関係にあった二人の研究者は、学会で互いに意趣遺恨を露わにした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
その物語は、主人公が抱える壮絶な意趣遺恨を軸に、復讐劇が展開されていく。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite