春蝉
はるぜみ異読 ハルゼミ
名詞
標準
spring cicada (Terpnosia vacua)
文例 · 用例
山の中では、もう春蝉が鳴いていました。
— 新美南吉 『牛をつないだ椿の木』 青空文庫
そのなかに、春蝉は彼のかなしい感傷の小曲をうたいあげたのである。
— 立原道造 『夏秋表』 青空文庫
私のもっとも潤沢のこの一刻に、私は、忘れていた春蝉のことを思い出し、この虫とあれと考え比べた。
— 立原道造 『夏秋表』 青空文庫
少しすると、松も交つてゐる裏の山の木立ちのあたりに、春蝉の鳴くのが聞えた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
春蝉――松蝉――初夏だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
春蝉が鳴きだした、夏ちかい温かさだ。
— 種田山頭火 『道中記』 青空文庫
風が強かつた、はじめて春蝉を聞いた、銀杏若葉が美しい、小倉警察署の建物はよろしい。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
風の中から呼びとめたは狂人だつた・寝ころ□□はもう春蝉の二声三声四月廿六日 曇后晴、市街行乞、宿は同前。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
作例 · 標準
暑くなる前のこの時期に、朝早くから春蝉が鳴き始めた。
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夏の蝉とは異なり、春蝉の鳴き声はどこか控えめだ。
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公園の林の中で、春蝉の合唱が響き渡っていた。
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