密事
みつじ
名詞
標準
secret
文例 · 用例
若い身そらの内密事、ひとり苦に病む権兵衛が、歩みののろさ、手の痛さ、腰の痛みにしみじみと明き其夜を泣いてゆく。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
「明日は我々はノーフォークに行って、あの人間が苦しんでいる秘密事に、決定的な新な展開を与えることが出来そうだ」 私はとても好奇心をそそられてしまった、しかしまた私は、彼はいつも自分の方から、いい時を見計らって話してくれることはよく知っているので、私の方から訊ねることはしなかった。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
そのさま密事して父母などに見られしに驚く小兒に似たりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
若い同士にはある習いで、お身と采女との密事を兄は決して叱りはせぬ。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
隠密うける密事があらば格別、何のいわれもないのになにゆえまた謝罪するのじゃ。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
密事は密事、情けは情けと、秘密を割ってお願いすれば、どれだけでもご内密にお計らいくださるとのご評判でおじゃりますゆえ、なまなか家中の者に力を借りてよからぬうわさを言いたてられるよりも、いっそ、あなたさまにとこうしてお力におすがり申すしだいでおじゃります。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
七人組のほかにもうひとり、伊豆様のおん密事をかぎ知ったやつがあると、たしかにさっきだんながおっしゃいましたが、そいつあいったいどこのだれですい」 いわれて、ぎくりとなったように、右門は珍しくうろたえながら、ややその顔を赤らめていましたが、やがてぽつりと念を押しました。
— 血染めの手形 『右門捕物帖』 青空文庫
おどろいたのは清吉ですが、自分ではなに一つ密事も打ちあけなかったのに、右門が僅々一日の間で、胸中を読むこと鏡のごとく、おのれのほしいもののことごとくをそこにみやげとしながら携えかえったものでしたから、前後も忘れて薄雪に取りすがりました。
— 達磨を好く遊女 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
二人は誰にも言えない密事を共有していた。
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その密事を知っているのは、彼と私だけだ。
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彼は私に、重要な密事を打ち明けてくれた。
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