むき身
むきみ
名詞
標準
shellfish removed from the shell
文例 · 用例
この謙斎坊さんは、座敷は暖かだし、精を張って、つかまったから、十月の末だと云うのに、むき身|絞の襦袢、大肌脱になっていて、綿八丈の襟の左右へ開けた毛だらけの胸の下から、紐のついた大蝦蟇口を溢出させて、揉んでいる。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
達引かれたむき身をじわじわ、とやって、(阿魔、やい、注いでくりゃ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
ひょっとこは、秩父銘仙の両肌をぬいで、友禅の胴へむき身絞りの袖をつけた、派手な襦袢を出している。
— 芥川龍之介 『ひょっとこ』 青空文庫
あの採りたての栄螺を岩の上に叩きつけて割り、むき身を潮水で洗って生のまま喰べると、柔かく甘味があってうまかった。
— 田畑修一郎 『栄螺』 青空文庫
できたお粥の中に水を切ったかきのむき身を入れ、五分ぐらいたって、火からおろし、せりがあれば微塵に切って振りかければ、それでかき雑炊は完成したわけである。
— 北大路魯山人 『夜寒に火を囲んで懐しい雑炊』 青空文庫
耳を切るやうな外の寒さを思ふと、つい億劫になつて、三四日行かずにゐたからと、お芳は夜のことゝてむきみやさんを着たまゝ手拭を持つて表に出た。
— 水野仙子 『四十餘日』 青空文庫
其頃東京に出る人は、『川口に行けば、むきみ汁が食へる』かう言つて誰も楽しみにして来た。
— 田山花袋 『朝』 青空文庫
一家族の人々は船から上つて、暗いランプのついた狭い汚い間で、兼ねて噂に聞いて居る生魚とむきみ汁とを食つた。
— 田山花袋 『朝』 青空文庫
作例 · 標準
魚屋で新鮮なアサリのむき身を買ってきたので、今夜はクラムチャウダーにしよう。
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剥き身の牡蠣に片栗粉をまぶして、バターでカリッと焼き上げるのが一番の好物だ。
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市場にはカキの剥き身が詰まった缶や瓶が並び、多くの観光客で賑わっている。
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