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雲丹

うに
名詞
1
標準
文例 · 用例
ゆっくりゆっくり、這ってますねえ、それからあのユラユラ青びかりの棘を動かしているのは、雲丹ですね。
宮沢賢治 シグナルとシグナレス 青空文庫
「兄さんの好物や」と伝三郎が手土産に差出した鮑の雲丹漬を見て、権右衛門は、「贅沢なことするな」といい、そして、「詳しい話は政江がする」と席を立った。
織田作之助 俗臭 青空文庫
砂|悪戯や水|弄りをしたり、または海草とか小蟹とか雲丹などを猟ってあるく子供や女たちの姿は、ようやく夏めいて来ようとしている渚に、日に日に殖えて来て、気の早い河童どもの泳いでいるのも初夏の太陽にきらきらする波間に見られた。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
彼女はその毬のなかから生雲丹を掘じくり出すことも知っていた。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
海産物でははしりこんぶ、まだら、すけとうだら、からふとます、まぐろかぜ(雲丹)、それから花折昆布などが目についた。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
」 おお、そうして、昆布を、貝類を、鮭を、荒布を、雲丹を、すけとうだら、樺太|鱒を。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
夕方樹明来、お土産の雲丹――それが最小の一罎であることを許してくれたまへ――をおかずにして御飯をあげる、それから出かける、君が意気投合したといふ、そして私をよく知つてゐるといふ、新任校長Kさんを訪ねる、生憎差支があつて話にも、むろん酒にもならない、そこでSカフヱーへ、酔うて窟へ。
北九州行乞 行乞記 青空文庫
帰宅途上、樹明君来庵、折よく御飯が出来たばかりで、しかも君の最大好物雲丹(これも大山さんのお土産の一つ)があつたので、夕飯をあげる、何とそのうまさうなたべぶり!
伊佐行乞 行乞記 青空文庫