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零す

こぼす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞頻度ランク #34037 · 青空 215
1
標準
to spill
文例 · 用例
でも、芸の道は心弱くては行かれない道だ……それに千歳さんだって僕を嫌いではない筈だ」 千歳は始めて剛腹な慶四郎が、涙を零すのを見た。
岡本かの子 呼ばれし乙女 青空文庫
妙に心も更まって、しばらく何事も忘れて、御堂の階段を……あの大提灯の下を小さく上って、厳かな廂を……欄干に添って、廻廊を左へ、角の擬宝珠で留まって、何やら吻と一息ついて、零するまでもないが、しっとりとする帽子を脱いで、額を手布で、ぐい、と拭った。
泉鏡花 妖術 青空文庫
其癖、犬に吠えられた時、お弁当のお菜を遣つて口塞をした気転なんぞ、満更の馬鹿でも無いに」と愚痴を零すは母親ならむ。
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
父はそれを受取ると震える手で酒を零すまいとして大事そうに右の手をも持ち添えて口へ持って行きましたが、コップの縁が唇に触れると、歯にうち当てる音と共にまるで砂糖水をわたくしが飲むようにごく/\と九分通り一気に飲み乾しました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
わたくしはこの白痴が口癖に言って而かもまだ遂げないその望みを察するとき、いつも誰にも零れない涙をわれ知らず零すのでした。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
其処に寄つてこぼすともなく愚痴を零すと、イヤ宿屋はあるにはあるといふ。
若山牧水 岬の端 青空文庫
その中から抓み出した小型の注射器に蒸溜水を七分目ほど入れて、箱の片隅の小さな薬瓶の中の白い粉を、薬包紙の上に零すと、指の先で無雑作に抓み取りながら注射器の中へポロポロとヒネリ込んだ。
夢野久作 笑う唖女 青空文庫
刺青師は無数の細い針を束ねた一種の簓のようなものを用いて、しずかに叮嚀に人の肉を突き刺して、これに墨や朱をだん/\に注して行くのですが、朱を注すのは非常の痛みで、大抵の強情我慢の荒くれ男でも、朱入りの刺青を仕上げるまでには、鬼の眼から涙を幾たびか零すと云います。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
作例 · 標準
コーヒーカップをうっかりテーブルから落としてしまい、シャツに熱いコーヒーを零してしまった。
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「あ、ごめん!コップの水、零しちゃった!」と彼女は慌てて言った。
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雨が降り出し、濡れた傘から雫が床に零れた。
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2
標準
to grumble (about)
作例 · 標準
彼はいつも、仕事の不満を愚痴として零している
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「こんなはずじゃなかったのに…」と、彼は期待外れの結果について静かに零した
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「また締め切りが早まったよ…」と、同僚がうんざりした様子で零していた。
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3
標準
to let (one's feelings) show
作例 · 標準
感動的な映画を見て、思わず涙を零してしまった。
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嬉しさのあまり、彼は思わず歓声を零した
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彼女は、隠しきれないほどの喜びを顔に零していた。
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