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捫着

捫着
名詞
1
標準
文例 · 用例
それまでに夫婦は長いあいだ、身上をしまうしまわぬで幾度となく捫着した。
徳田秋声 足迹 青空文庫
奥の四畳半で、一ト捫着した後で、叔父の羽織がくしゃくしゃになって隅の方に束ねてあった。
徳田秋声 足迹 青空文庫
生前にいろいろの着物を縫って着せるのが楽しみであった人形を入れてやろうかやるまいかということについて、女の連中がまた捫着していた。
徳田秋声 足迹 青空文庫
お庄を速く呼び還せと言って、芳太郎がお袋と長いあいだ捫着したあげくに、争いが爺さんの方へも移って行った。
徳田秋声 足迹 青空文庫
「畜生、今度往ったら、一捫着してやらなくちゃ承知しない」お島はそれを考えると、不人情な養母達の機嫌を取り取りして来た、自分の愚しさが腹立しかったが、それよりも鶴さんの目にみえて狎々しくなった様子に、厭気のさして来ていることが可悔かった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
それが一種の口実であることは大抵想像されているものの、何分にも旅さきの事といい、その妻ももう此の世にはいないので、事実の真偽を確かめるのがむずかしく、たがいに捫着をかさねた末に、官へ訴えて出ることになった。
閲微草堂筆記(清) 中国怪奇小説集 青空文庫
」 この捫着の最中に、なにかの用があって小坂さんの喜路太夫が生憎に帳場の方へ出て来たのです。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
ところが、こゝに一つの捫着が起った。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫