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田舎家

いなかや
名詞
1
標準
farm house
文例 · 用例
この句を読むと、田舎の閑寂な空気や、夏の真昼の静寂さや、ひっそりとした田舎家の室内や、その部屋の窓から見晴しになってるところの、広茫たる一面の麦畑や、またその麦畑が、上風に吹かれて浪のように動いている有様やが、詩の縹渺するイメージの影で浮き出して来る。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
粗壁の田舎家の奥座敷で主人と中老の男の盃の献酬がはじまる。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
自然の落葉のままが風雅なら、どんな田舎家にも千家茶道宗家の看板は掲けられましょう。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
」 と笑って、一つ一つ、山、森、岩の形を顕わす頃から、音もせず、霧雨になって、遠近に、まばらな田舎家の軒とともに煙りつつ、仙台に着いた時分に雨はあがった。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
煤けた梁や柱に黒光りがするくらい年代のある田舎家の座敷を、そっくりそのまま持ち込まれた茶座敷には、囲炉裏もあり、行灯もあった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
刻んだ菜や、水を与えられると、籠の目を透くレモン色の小さい姿が激しく動くのが見え、田舎家の午前の無言の静けさは銀の蚤でも螫すように急に品よく可愛らしくざわめき立ちました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
流めての方にて折れ、こなたの陸膝がしらの如く出でたるところに田舎家二、三軒ありて、真黒なる粉ひき車の輪|中空に聳え、ゆん手には水に枕みてつき出したる高殿の一間あり。
森鴎外 文づかひ 青空文庫
流れめての方にて折れ、こなたの陸膝がしらのごとくいでたるところに田舎家二三軒ありて、真黒なる粉ひき車の輪|中空にそびえ、ゆん手には水にのぞみてつきだしたる高殿の一間あり。
森鴎外 文づかい 青空文庫
作例 · 標準
夏休みは、祖父母の田舎家で過ごすのが恒例だった。
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古い田舎家を改装して、カフェとしてオープンしたらしい。
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静かな田舎家で、読書三昧の日々を送った。
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茅葺き屋根の田舎家は、日本の原風景を感じさせる。
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