螻蟻
ろうぎ
名詞
標準
文例 · 用例
「道」は螻蟻にもある。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
下 若木三寸で螻蟻に害う 世の中に病ちょう者なかりせば男心のやさしかるまじ。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
世情は常に眼前に着して走り天理は多く背後に見はれ来るものなれば、千鐘の禄も仙化の後には匹夫の情をだに致さする能はず、狗馬たちまちに恩を忘るゝとも固より憎むに足らず、三春の花も凋落の夕には芬芳の香り早く失せて、たる大日輪は螻蟻の穴にも光を惜まず、美女の面にも熱を減ぜず、茫たり、何とりいでゝ歎き喞たむ。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の一穴よりついえ、至堅の框木も一楔木の挿入より裂くるを思わば、いずくんぞ寒心せざるをえんや。
— 日野強 『新疆所感』 青空文庫