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爛熟

らんじゅく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
overripeness
文例 · 用例
爛熟し、頽廢し、さうしてさびた揚句の果が、こんな閑寂にたどりついたので、私は、かへつて、このせまい裏路に、都大路を感ずるのである。
太宰治 九月十月十一月 青空文庫
「いき」の「諦め」は爛熟頽廃の生んだ気分であるかもしれない。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
野も、畑も、緑の色が、うれきったバナナのような酸い匂いさえ感ぜられ、いちめんに春が爛熟していて、きたならしく、青みどろ、どろどろ溶けて氾濫していた。
太宰治 八十八夜 青空文庫
――就中、南の納戸の濡縁の籬際には、見事な巴旦杏があつて、大きな實と言ひ、色といひ、艷なる波斯の女の爛熟した裸身の如くに薫つて生つた。
泉鏡太郎 春着 青空文庫
淫蕩的な宮子の爛熟した肉体を見た反動として、鈴子のういういしい可憐さが、ふとなつかしくなったのであろうか。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
温雅淡白よりも豊艶爛熟を喜ぶ白秋氏。
種田山頭火 夜長ノート 青空文庫
(後記)王朝時代の末期になつて、文化の爛熟による人間の官能と情感がいやが上にも発達し、現実的には高度の美意識による肉的なものを追ひ求める一方、歓楽極まつて哀愁生ずる譬へ通り、人々、省己嫌厭の不安から崇高な求道の志を反比例に募らせる。
岡本かの子 老主の一時期 青空文庫
丹前風呂とか羅馬の浴場とか云ふものは、蓋し爛熟せる文明の窮極である。
木下杢太郎 京阪聞見録 青空文庫
作例 · 標準
才能が爛熟して、彼の作品はさらに深みを増した。
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果物が爛熟しきって、もう食べ頃を過ぎている。
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この芸術様式は、まさに爛熟の極みに達している。
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2
標準
full maturity
作例 · 標準
明治時代は文化が爛熟し、多くの文学作品が生まれた時代だった。
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彼の文学作品は、作家としての才能が爛熟期を迎えていることを示している。
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文明が爛熟すると、人々の精神は堕落しがちだと哲学者は語った。
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