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抱屋敷

かかえやしき
名詞
1
標準
文例 · 用例
万力もいい旦那を持って仕合わせだと、みんなに羨まれていますよ」「伊勢屋のほかに抱え屋敷はねえのか」「十万石の抱え屋敷があったのですが、可哀そうにお出入りを止められてしまって、今じゃあ伊勢屋が第一の旦那場です。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
万力が抱え屋敷をしくじったのも、まあ伊勢屋の為ですから、伊勢屋も猶さら万力の世話をしてやらなけりゃあならない義理もあると云うわけで……」 ことしの三月、伊勢屋の亭主由兵衛は万力を連れて三州屋へ来たが、花見どきではあり、天気はいいので、大抵の芸者はみな出払って、お馴染のお俊も家にいなかった。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
武士は勿論、力士が腰の物を取られるのも、決して名誉のことではなかったが、更に万力をおどろかしたのは、その刀は十万石の抱え屋敷から拝領の品であった。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
「そこはまあ、それで納まったのですが、その一件がいつか屋敷の耳にはいって、天下の力士が拝領の刀を取られて、桟橋に両手をついて謝ったなぞとは、抱え屋敷の面目にかかわると云うので、万力はとうとう出入りを止められてしまいました。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
伊勢屋は旧い店で、身上もなかなかいいそうですから、その後楯が付いていりゃあ万力も困ることは無いでしょうが、抱え屋敷をしくじっちゃあ仲間に対して幅が利かねえ。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
万力は抱え屋敷に申し訳ないと云って、腹を切ろうとまで覚悟したのを、由兵衛がいろいろになだめて、まあ無事に済ませたのだそうです。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
殊にその不埒の相手が小栗の銀之助で、こいつの為に抱え屋敷をしくじっているのですから、万力に取っては仇も同様、いよいよ我慢が出来ないのは無理もありません。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
柳原家の抱え屋敷と安楽寺という寺の間をぬけると、正面には一面の田畑が広く開けていた。
春の雪解 半七捕物帳 青空文庫