馬尾
す
名詞
標準
文例 · 用例
すじめ、ざらめ、うがのもく等の馬尾藻科の海草が、覗き眼鏡の底に鬱蒼として林のごとく繁茂して、大きな波のうねりのごとにゆらゆらとゆらめいてうつるのであった。
— 島木健作 『鰊漁場』 青空文庫
ただ、あるといえば藻海くらいだろうが、それも過去における魔境に過ぎず……いまはその怪|馬尾藻も汽船の推進器が切ってしまう。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
帆船のころは、無風と環流のためそこを出られなくなり、舵器には馬尾藻がぬるぬると絡みついてしまう。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
前の燈籠は馬首、後のは馬尾を添えたから、あたかも火の点る馬に乗った体だったとあるより見れば、この類の考案は欧州特有のものでなかったろう。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この中で、露国の船将が対馬尾崎浦に上陸し駐屯しているとの報知すら伝わった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
馬尾松の房のやうに、長い葉の頼りなさや、メルクシ松の箒のやうな形状、カッチヤ松の淡い色彩。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
365無道のアレクサンドロス討たんとわれの盟ひしを、長劒碎け手より落ち、鎗またわれの掌中を離れて飛びて效あらず、あゝわが敵は傷かず』しかく叫んで飛びかゝり、馬尾の冠毛戴ける堅甲つかみ彼を曳きアカイア陣に引き返す。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
タリシュオスの子エケポ,ロス、トロイア軍の先陣の中にすぐれし勇將を、アーンチロコス先づ斃す、馬尾の冠毛振りかざす甲の天邊打碎き、鋭刄凄く骨に入り、其額上を貫けば一命亡び死の暗は忽ち彼の目を蔽ひ、 460亂軍中にどうと伏し塔の倒るる見る如し。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
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馬尾 は、脊髄後位の脊髄神経と終糸がともに並ぶ部位である。脊髄後位の仙骨神経、尾骨神経は椎間孔を出るまで、ほとんど終糸に併行して走るようになり、その形が馬の尾に似た形態を示すため、この部位は馬尾と呼ばれる。鶏では馬尾を形成しない。
出典: 馬尾 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0