妙香
みょうこう
名詞
標準
文例 · 用例
私はその時私の覚えていた灯影無睡を照し心清妙香を聞くという古人の句を兄さんのために挙げました。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
その他名僧名人に生前死後身より妙香を出した伝多きは、その人香道の嗜み深く、その用意をし置いたらしい。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
つつましやかな薔薇は散る日にも悲しみを秘めて、修道院の壁に凭る尼達のやうには青ざめず、清く貴やかな処女の高い、温かい寂しさと、みづから抑へかねた妙香の金色をした雰囲気との中に、わたしの書斎を浸してゐる。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
「我は自らを愛す、されば思ふ、妙香の中に生きんと。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
妙香院の僧正良快は月輪殿の子息で慈鎮和尚のお弟子として顕密の学者であったがこれも法然の感化により浄土念仏に帰して初心の行者の為に念仏の肝要を記したものがある。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
慈鎮和尚といい妙香院の僧正といい何れも名門の出であり、一代の有徳であり、その一代の行業は伝うべきもの甚だ多いが是等の大徳が帰敬し崇敬した法然の器量が思いやられる。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
彼は世界各国の宗教の教理に通じていると云われ、又、その弁舌の妙、音声は朗々とたなびいて項をまき懐に入り手をくぐり、妙香の空中を漂うごとくであると云う。
— その三 魔教の怪 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
わづらへる胸のうつろを煩惱の色こそ通へ、物なべて化現のしるし、默の華、寂の妙香、さながらに痕もとどめぬ空相の摩尼のまぼろし。
— 蒲原有明 『有明集』 青空文庫
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妙香(みょうこう)は、千葉県市原市の南総地区にある大字。郵便番号は290-0223。
出典: 妙香 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0