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名詞
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標準
文例 · 用例
かくして我々は「いき」の客観的表現を、意識現象としての「いき」に元し、両存在様態の相互関係を明瞭にするとともに、意味としての「いき」の構造を闡明したと信ずるのである。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
前者は同一性に基くものとして単に量的関係に元され得るのに反して、後者は類似性の基礎に質的関係を予想しているためであろう。
九鬼周造 偶然の産んだ駄洒落 青空文庫
――と共に、次第に彼等は形式の中に巻き込まれ、遂に全く島国日本の伝統にってしまった。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
自動車を圍んでゐた人達は急に木偶から人間につたやうに怪我をおそれて道を開いた。
有島武郎 小さき影 青空文庫
北風は往を白くしてゐた。
亡き児文也の霊に捧ぐ 在りし日の歌 青空文庫
宿坊の造りは一定していないが、往から少し引ッ込んだ門構えに注連を張り、あるいは幔幕をめぐらせ、奥まった玄関に式台作りで、どうかすると、門前に古い年号を刻み入れた頂上三十三度石などが立っている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
名もない一遊子ではあるけれど、私も幼い時から、富士の影を浴びて、武蔵相模で育った一児童として、永い間の外国生活から、故国へ放された一旅人として、親友と、子供と、忠実なる案内者とに囲まれて、今富士の膝下へ来て亡き母の顔に見えまつるが如く、しみじみと見ているのだ。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
しかし、より多くの興味は、八ヶ岳の欠損した絶頂を、原形に元して盛上げて見ると、恐らく富士山よりも、遥に高い山になりそうなことである。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫