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名詞
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標準
文例 · 用例
ゆつくりいつくしめば、いつくしんだだけ人様に対して反動を廻すとかなんとか、さういふ自他のけぢめを掻きつたやうな行為は少くなるんだし、自分としてもコクのある気分でゐられるんだ。
中原中也 私の事 青空文庫
歩きながら道傍の豆の葉を、さっとりとっても、やはり、この道のここのところで、この葉をりとったことがある、と思う。
太宰治 女生徒 青空文庫
そうして、また、これからも、何度も何度も、この道を歩いて、ここのところで豆の葉をるのだ、と信じるのである。
太宰治 女生徒 青空文庫
脚気山中、かさ粟津の湯へ、七日湯治をしねえ事には半月十日寝られねえで、身体中|掻って、目が引釣り上る若旦那でね。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
何の道死ぬるものなら一|足でも前へ進んで、世間の者が夢にも知らぬ血と泥の大沼の片端でも見て置かうと、然う覚悟が極つては気味の悪いも何もあつたものぢやない、体中珠数生になつたのを手当次第に掻い除けり棄て、抜き取りなどして、手を挙げ足を踏んで、宛で躍り狂ふ形で歩行出した。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
鼈四郎は白木綿で包んだ鼈を生埋めにする熱灰を拵える薪の選み方、熱灰の加減、蒸し焼き上る時間など、慣れた調子で苦もなくしてみせ、蛍雪は出来上ったものをって生醤油で食べると近来にない美味であった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
その代り食物屋の軒電灯の集まっている暗い路地の人影を気にしたり、カフェの入口の棕梠竹を無慈悲にり取ったりした。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
昭青年はこれを聴いて腸を掻きられるような思いをしました。
岡本かの子 鯉魚 青空文庫