稟
稟
名詞
標準
文例 · 用例
しからば子規子は、何をもって偉人なるか、予の考うるところをもってせば、一、天稟之脳力、二、絶対的態度すなわちこれなり。
— 正岡先生論 『絶対的人格』 青空文庫
けれども全體として言へば、矢張書銘の『青猫』といふ感じが、一卷のライト・モチーヴとして著者の個性的氣稟を高調して居るやに思ふ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
ここにかれのすばらしい心情と氣稟がある。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
そこで室生犀星氏は、生れながらに天稟の詩人として出発した。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
たいていの詩人は、皆ナイーヴな自然兒らしい一面と、非常に神經質な感覺的の一面とをもつてゐて、その兩方からリズムを組み立てて行くのだが、室生の如きも、この點で申し分のない詩人的天稟をもつた人間である。
— 萩原朔太郎 『室生犀星の印象』 青空文庫
之れは全く天稟であり、神經である。
— 萩原朔太郎 『室生犀星の印象』 青空文庫
一つには、当将軍家の比類を絶した天稟の御風格が、さすがの相州さまのお手にもあまるやうになつて来たからではないかと、まあ、下賤の愚かな思案でございますが、なんだかそんな事も、後のさまざまの御不幸の原因になつてゐるやうな気が私には致しますのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
高邁ノ精神ヲ喚起シ兄ガ天稟ノ才能ヲ完成スルハ君ガ天ト人トヨリ賦与サレタル天職ナルヲ自覚サレヨ。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫