逍
逍
名詞
標準
文例 · 用例
その辮髪は、支那人の背中の影で、いつも嘆息深く、閑雅に、憂鬱に沈思しながら、戦争の最中でさえも、阿片の夢のように逍遥っていた。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
久しぶりで故郷へ歸り、廣瀬川の河畔を逍遙しながら、私はさびしくこの詩を誦した。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
――廣瀬河畔を逍遙しつつ――附録散文詩自註 前書 詩の註釋といふことは、原則的に言へば蛇足にすぎない。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
――廣瀬河畔を逍遙しつつ――附録散文詩自註前書 詩の註釋といふことは、原則的に言へば蛇足にすぎない。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
陽春の日に、蒲公英の咲く長堤を逍遥するのは、蕪村の最も好んだリリシズムであるが、しかも都会の旗亭につとめて、春情学び得たる浪花風流の少女と道連れになり、喃々戯語を交して春光の下を歩いた記憶は、蕪村にとって永く忘れられないイメージだったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
我れ少年の日より、常にその河邊を逍遙し、その街路を行き、その小旗亭の庭に遊べり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
逍遙うんじて歸る山路。
— 萩原朔太郎 『絶句四章』 青空文庫
労働者のいない船が、バルコンを散歩するブルジョアのように、油ぎった海の上を逍遥し始めた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫