平々
へいへい
名詞
標準
level
文例 · 用例
彼女の一生は実に平々凡々なものであつた。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
確か芭蕉だと思った」「では私たちは男竹斎に女竹斎ですか」「まあ、そんなところだろう」 私たちの結婚も昂揚時代というものを見ないで、平々淡々の夫婦生活に入っていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
平々凡々の喜多実となって、二度と能が舞えなくなりはしまいか……といったような気がしたので……。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
汽車の旅行は平々凡々、未醒子ははや居眠りを始める。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
とうてい私たちのような平々凡々の徒の堪え得るところでない。
— 種田山頭火 『寝床〔扉の言葉〕』 青空文庫
しかも、あんまりやっつけ過ぎたために、相手は平々凡々のお人好しを通り越して、何もかも覚りつくした、諦め切った人間になってしまっている。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
小さい弱い平々凡々の者も中々の仕事をする。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
鑛山の如きは特殊の鑛物を包有せるもので、おのづから平々凡々の尋常一樣の山とは異なるのであるから、氣もまたおのづからにして各氣あれば銅ありなどといふことを記して居るといふ望氣經もあれば、採鑛|取璞の事をも記した天工開物の如き書にも些少ながら望氣の事が載つて居たと記憶して居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
平々たる荒野がどこまでも続いており、人工物は一切見当たらない。
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波一つない平々とした海面を、小さなボートが静かに進んでいく。
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彼の人生は、大きな波乱もなく平々たる道のりだったと言える。
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