折れ合い
おれあい
名詞
標準
文例 · 用例
◎ すべて、ことの解決と云うものは、相方からの折れ合いか、一方の絶対の承認がなければなり立たない。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
努力のかいあって、いままで二つ三つそういう口があったが、いつの間にかたち消えになってしまったのは、たぶん汚い腹を見抜かれたか、財産の点で折れ合いがつかなかったからであろう。
— 社交室 『キャラコさん』 青空文庫
………」こんな調子で、ナオミは独りでぱたぱたと進行させて、家賃は百円と云うことに折れ合い、金の取引も彼女がすっかり済ませて来ました。
— 谷崎潤一郎 『痴人の愛』 青空文庫
そういう道中の群れのうちに小次郎が、やはり一箇の藩士としているところを見ると、彼が前から志していた仕官の宿望が遂にかなって――望みの千石とはゆかないまでも――四百石とか五百石とか相応のところで折れ合い、推挙した岩間角兵衛の顔も立てて、細川家に召抱えられたものと推定しても過りはないであろう。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫