真芯
ましん
名詞
標準
dead center
文例 · 用例
ほら、あれを御聞きなせえまし、夜業でもしておりますものか、あの通り槌の音が聞えますゆえ、棟梁達の首は大丈夫でごぜえます」 権次の言葉に耳を澄まして見ると、いかさましんしんと冴え渡る夜気を透して、幽かに裏口のあたりからトントンカチと伝わって来たものは、まさしく大工達の槌の音でした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
今|越歴の講義が終ッて試験に掛る所で、皆「えれくとりある、ましん」の周囲に集って、何事とも解らんが、何か頻りに云い争いながら騒いでいるかと思うと、忽ちその「ましん」も生徒も烟の如く痕迹もなく消え失せて、ふとまた木目が眼に入った。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
坐った姿は小さく、頬は白く、赤毛や白毛の髪が、少し乱れたまましんと静まっている。
— 豊島与志雄 『蔵の二階』 青空文庫
カーンと一つ聞こえて来ては、そのまましんと静まり返り、ややあってまたもカーンと鳴った。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
一尺ばかりの幅のところへ掌をつけて腰にちょっとはずみをくれると、ながねんの鍛練の功で、爪先がきちんと揃ったまましんねりとおっ立っていく。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
五十六、つきせぬ物語り 逢った上は心行くまましんみりと語り合おうと待ち構えていたのですが、さていよいよ斯うして母と膝を突き合わせて見ると、ひたぶるに胸が迫るばかりで、思って居ることの十が一も言葉に出でず、ともすれば泣きたくなって仕方がないのでした。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
お供をいたしたひと/″\は、日向のかみをはじめとして、なかじましん兵衛、なかじま九郎次郎、きむらたろじろう、木むら与次、浅井おきく、わきざかさすけ、などのかた/″\でござります。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
足音は停ったが、そのまましんとなった。
— 第二部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
作例 · 標準
昔話で、いたずら好きな猿子(ましこ)が主人公の物語を読んだ。
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