客を通す
きゃくをとおす
表現動詞-五段-サ行
標準
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文例 · 用例
はいってみると、二人の客を通すには、ちと大きすぎるサロンである。
— 森鴎外 『普請中』 青空文庫
廊下の横手には、お客を通す八畳の間が両側に二つずつ並んでいてそのはずれの処と便所との間が、右の方は女竹が二三十本立っている下に、小さい石燈籠の据えてある小庭になっていて、左の方に茶室|賽いの四畳半があるのである。
— 森鴎外 『心中』 青空文庫
客を通す座敷がないために、宮のおいでになる室とは御簾で隔てになった西の縁側についた座敷へ大将を入れて、上級の女房らしい人たちが御息所との話の取り次ぎに出て来た。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫
それから、客を通す八畳の間には床があったが、そこには何とかいう偉い坊さんが書いたのだという――そして今はその坊さんがまだ生きているから値打ちがないが、死んだら大した値打ちが出るのだと父が考えている「唯是天命」という軸が掛っていた。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
座敷とは云ひながら客を通すから左樣名づける迄で、實は書齋とか居間とか云ふ方が穩當である。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
座敷とは云いながら客を通すからそう名づけるまでで、実は書斎とか居間とか云う方が穏当である。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
さて、こゝはごらんの通り客を通す部屋もないんでね。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
姉は幸子のために、階下は子供たちがうるさいからと云って、この家では兎も角も客を通す座敷となっている二階の八畳を空けて置いてくれたので、先ずその部屋に旅行|鞄を運び込んだ彼女は、それでも床の間に大阪から持って来た栖鳳の鮎の軸が掛っているのを見た。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
作例 · 標準
「どうぞ、こちらへ」と私はお客様を応接室に通した。
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来客があったので、母が客間を通した。
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彼は何も言わずに、私を社長室に通した。
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