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名詞
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標準
文例 · 用例
『實に不思議だ――あの船脚の速い事は――』と右手の時辰器を船燈の光に照して打眺めつゝ、と考へて居るのは本船の一等運轉手である。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
斯うなると、一刻もとして居られぬのは武村兵曹である。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
近世では、犬の使命といふ事は左迄珍奇な事ではないが、それと之とは餘程塲合も異つて居るので、二名の水兵は危ぶみ、武村兵曹は腕を拱いた儘、と稻妻の面を眺めた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』といひながら、と私の顏を眺めて『然し、昨夜の海嘯は、吾等一同を希望の天上より、絶望の谷底へ蹴落したと思はれます。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
大佐眼を定めてと兵曹の顏を眺め『汝、此度の使命の成敗は、我が海底戰鬪艇が、日本帝國の守護として、世に現出する事が出來るか、否かの分れ目であるぞ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
自分が濡鼠の樣になつて居る事も、少なからず潮水を飮んで腹が苦しくなつて居る事も忘れて、胸は驚と悦に、跳りつゝ、と眺むる前方の海上、「ガーフ」に懷かしき我が帝國の軍艦旗を飜せるかの白色の巡洋艦は、此邊海底深くして、錨を投ずることも叶はねば、恰も小山の動搖ぐが如く、右に左に漂蕩して居る。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』とと吾等兩人を見詰めた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
父親は、掌でぽんぼんと煙草の吸い殻を落として、っと、項垂れた菊枝の顔を凝視めた。
佐左木俊郎 緑の芽 青空文庫