厳に
げんに
副詞頻度ランク #38286 · 青空 167 例
標準
strictly
文例 · 用例
一歩境内に踏みいると、乱雑なる町家から仕切られて、吉野山の杉林を見るような、幽邃なる杉並木が、富士の女神にさす背光を、支持する大柱であるかの如く、大鳥居まで直線の路をはさんで、森厳に行列している。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
私どもの知識欲は、この荘厳にして視神経を刺戟する程度の強さが、容積の大から来るそれに匹敵する山岳に対して、もう少し、微細に深刻に入って見たい。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
次はヘルマン・チェッツ百貨店の二三町もあり相な延大な飾窓は、殆ど実物大の小屋の数層を数多見せ、サンタクロースが壮厳にある屋根から降りつつ見る下の此処彼処の家に、小児が贈物を待ちつつ眠るところ、何れも豪華に独逸の精力的な重大性を見せたものです。
— 岡本かの子 『伯林の降誕祭』 青空文庫
」 軍医の頑固な冷たいものが、なお倍加して峻厳になってきた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
そしてその服地の匂いが私の寂寥を打ったとき、何事だろう、その威厳に充ちた姿はたちまち萎縮してあえなくその場に仆れてしまった。
— 梶井基次郎 『器楽的幻覚』 青空文庫
見ているうちに、僕は一種の壮厳に打たれた。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
石狩の野は雲低く迷ひて車窓より眺むれば野にも山にも恐ろしき自然の力あふれ、此処に愛なく情なく、見るとして荒涼、寂寞、冷厳にして且つ壮大なる光景は恰も人間の無力と儚さとを冷笑ふが如くに見えた。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
男子志を立て理想を追ふて、今や森林の中に自由の天地を求めんと願ふ時、決して女々しくてはならぬと我とわが心を引立るやうにしたが、要するに理想は冷やかにして人情は温かく、自然は冷厳にして親しみ難く人寰は懐かしくして巣を作るに適して居る。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
作例 · 標準
彼は厳に秘密を守るよう命じられた。
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入室する際は、厳に私語を慎んでください。
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医師は患者に、厳に安静にするよう指示した。
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