忌諱に触れる
ききにふれる異読 きいにふれる
表現動詞-一段
標準
to give offense
文例 · 用例
僕たちは当局の忌諱に触れるような映画も憚りなく作って、そして会員ばかりでこっそりと見て娯しむことが出来ます。
— 渡辺温 『十年後の映画界』 青空文庫
艶書、バイオリン弾奏、文学書閲読、遊廓散歩等の悪事を発いて制裁を加へる一味の不良正義党が学生間に自づと組織されて、彼はその党の一員だつたが、彼等のその他の生活は悉く当局の忌諱に触れることばかりで、その方面では彼は煽動的張本人であつた。
— 牧野信一 『貧しき日録』 青空文庫
そのために出版業者は情報局の忌諱に触れるものを出したら睨まれて潰されるかも知れないからぐにゃぐにゃになって、できるだけ情報局のお気に入るようなものになって存在しようとする。
— 宮本百合子 『婦人の創造力』 青空文庫
放埒だけならまだしも助かるが、殊更、幕府の忌諱に触れるような所行ばかりする。
— 久生十蘭 『鈴木主水』 青空文庫
黒田長政の後継、黒田|右衛門佐忠之は放縦の行跡がつのって政道が乱れ、鳳凰丸の建造や足軽隊の新設など、幕府の忌諱に触れるような事件が続発するうえ、幕府に不満の駿河大納言忠長と懇談したというようなことから、大いに睨まれた。
— 久生十蘭 『鈴木主水』 青空文庫
名古屋に入るとまず、金の鯱なんぞには目もくれず、一直線に尾張中村まで来てしまって、そこで、豊太閤の供養を営んで、徳川幕府の忌諱に触れることを、意としないという大胆なる勇猛心が、心ある人をしてなるほどと感心せしめたのもその一つでしょう。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
これが益※当局の忌諱に触れるところとなり、三僧を江戸に下して問責し、遂に沢庵を出羽上ノ山へ、玉室を奥州棚倉へ流刑に処した。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
その話題は、相手の忌諱に触れる可能性があるので慎重に話すべきだ。
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政治や宗教の話は、公の場では忌諱に触れることが多い。
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彼の無遠慮な発言は、集まった人々の忌諱に触れてしまった。
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