新産
しんさん
名詞
標準
文例 · 用例
(明治四十年十一月二十日『東京朝日新聞』) 四十二 ラジウムの新産地 従来ラジウムの産地と云えばほとんどボヘミアに限られていたが、この頃アルプス山で有名なシンプロン隧道附近にかなり多量のラジウムがあるという事がわかったそうな。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
その乾児がかの地に普通の飛竜で毎も天に飛び往き、大盲飛竜より人魂を受けて新産の児輩に納れる。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
新産の駒その生母を失えば同群中新たに産せし牝馬その世話をする(熊楠いわく、猫もこれと同じきはロメーンズも言い、予|親ら幾度も見た)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
支那でも初至の天癸から紅鉛を製し、童男女の尿より秋石を煉り、また新産児の胞衣を混元毬など尊称して至宝となし、内寵多き輩高価に求め服して身命を亡うた例、『五雑俎』等に多く見ゆ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
各町の知事毎年その町良家新産の女児を視て最も美な者十二人を選び、殿中に養い歌舞を習わせ、十二歳の始めにこれを王宮に進め、旧制に従って試験を受く。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
因って新産の御子に見参せぬと、聞きもおわらず、烏摩后、子自慢の余りそんな事があるものか、新産を祝いに来てその子を見ないは一儀に懸りながらキッスをしないようなものと怨むから、土星しからば御後悔ないようにと念を押してちょっと眺むると新産のガネサの頸たちまち切れて飛び失せた。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
前述一方杉ある近野村のごとき、去年秋、合祀先の禿山頂の社へ新産婦が嬰児とその姉なる小児を伴い詣るに、往復三里の山路を歩みがたく中途で三人の親子途方に暮れ、ああ誰かわが産土神をかかる遠方へ拉り去れるぞと嘆くを見かねて、一里半ばかりその女児を負い送り届けやりし人ありと聞く。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
そしてそれに代る新産業を輸入することは、すべての文明國にとつて生死の問題であり、またその新産業は、もはや内國の原料でなく、最も遠隔した諸地方からの原料に加工し、またその生産物は内國ばかりでなく、世界のあらゆる方面で消費される。
— カール・マルクス 『共産黨宣言』 青空文庫