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揺籠

ゆりかご
名詞
1
標準
文例 · 用例
青年は、好事にも、わざと自分の腰をずらして、今度は危気なしに両手をかけて、揺籠のようにぐらぐらと遣ると、「アハハ、」といよいよ嬉しがる。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
一つの名は「揺籠」、一つは「柩」と題するもの。
岡本かの子 花は勁し 青空文庫
銑鉄と人造維質で可憐な揺籠が編まれ、縁にチユーリツプの莟の球が一つ挿され、一見至極単純に見えて雅純新鮮な効果を出し、大形の柩は、材に秩父産の蛇紋石を用ゐ、中を人型に開けて、底に軟い鈴蘭が安らかに活けてある。
岡本かの子 花は勁し 青空文庫
なあんだ、越後にだつてあるぢやないか、お爺さんやお婆さんが揺籠を揺すりながら、乳母車を押しながらうたふのと同じぢやないか。
新美南吉 良寛物語 手毬と鉢の子 青空文庫
まるで子供の揺籠みたいだわ!
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
然れども苟くも円満なる終極の天地を念々して吾人の理想となし得る限りは、「平和」の揺籠遂に再び吾人を閑眠せしむる事ある可きを信ず。
北村透谷 「平和」発行之辞 青空文庫
女は何うかと思うが、揺籠よりは柔かく、子供にはいい籠である。
直木三十五 死までを語る 青空文庫
真夏には、湯屋へ行って、三時間位、親子二人裸で、この揺籠をゆりつつ、暮らしていた記憶がある。
直木三十五 死までを語る 青空文庫