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総桐

そうぎり
名詞
1
標準
made entirely of paulownia wood
文例 · 用例
二階は八畳と六畳で、総桐の箪笥が三|棹も箝め込みになっており、押入の鴨居の上にも余地のないまでに袋戸棚が設われ、階下の抱えたちの寝起きする狭苦しさとは打って変わって住み心地よく工夫されてあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
襖を開放した茶の間から、其先の四|畳半の壁際に真新しい総桐の箪笥が一|棹見える。
徳田秋聲 背負揚 青空文庫
総桐の小格子造りで、ここにこうやりながらやにさがってすわってみると、お旗本も五千石ぐらいな気持ちだね――ついでだからちょっと念を押しておきますが、まさか本気に昼寝をなさるおつもりで、わざわざこんなところへ来たんじゃござんすまいね。
足のある幽霊 右門捕物帖 青空文庫
三 二人の寄寓して居る塩町の湯屋の二階、其処に間もなく自分は行くやうになつた、二階は十二畳敷|二間で、階段を上つたところの一間の右の一隅には、欅の眩々した長火鉢が据ゑられてあつて、鉄の五徳に南部の錆びた鉄瓶が二箇懸つて、その後にしつかりした錠前の附いた総桐の箪笥がさも物々しく置かれてある。
田山花袋 重右衛門の最後 青空文庫
御独になると、奥様は総桐の箪笥から御自分の御召物を出して、畳直したり、入直したり、又た取出したりして御眺めなさる――それは鏡に映る御自分の御姿に見惚ると同じような御様子をなさるのでした。
島崎藤村 旧主人 青空文庫
六畳の部屋には、もう総桐の箪笥が一棹|据えられてある。
徳田秋声 新世帯 青空文庫
さう云ふ家財道具の中にも、一番人目につき易いのは都合三十幾つかの総桐の箱でございます。
芥川龍之介 青空文庫
いえ、一時わたしを始め、誰もあの壁側に積んだ三十ばかりの総桐の箱には眼もやらなかつたのでございます。
芥川龍之介 青空文庫
作例 · 標準
この箪笥は総桐製で、とても軽くて湿気に強い。
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祖母が大切に使っていた総桐の衣装箱は、今も実家で輝いている。
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総桐の床材は、独特の温かみと香りが部屋全体に広がる。
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