九絵
くえ異読 クエ
名詞頻度ランク #38134 · 青空 0 例
標準
longtooth grouper (Epinephelus bruneus)
文例 · 用例
「まアよくえんでること。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
死んだはずの為さんは生きていて、生きていたはずの亭主がゆくえを晦ましたのである。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
為さんは無事に泳ぎついて助かったのかも知れないが、亭主のゆくえ不明がどうしても判らなかった。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
病死ならば別にむずかしいこともないと、家主もまず安心したが、それにしても七之助のゆくえが判らなかった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
「こいつを持って行ったかな」と、半七は少し迷ったように蛇のゆくえを見つめていたが、「いや、そうじゃあるまい」と、又すぐ打ち消した。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
かれは半七や松吉の商売を識っているので、ここで遇ったのを幸いに、もしその古着屋の息子のゆくえに就いて、なにか心当りでもあったら知らしてくれと頼んだ。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
かれはすぐに祈祷所へ駈けて行って、久次郎のゆくえを占って貰うことにした。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
それで納得のいった吉田ははじめてそうではない旨を返事すると、その女はその返事には委細かまわずに、「その病気に利くええ薬を教えたげまひょか」 と、また脅かすように力強い声でじっと吉田の顔を覗き込んだのだった。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫