春の川
はるのかわ
表現名詞
標準
river in springtime
文例 · 用例
自分の店の客の新陳代謝はともよにはこの春の川の魚のようにも感ぜられた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
短歌秋の日し見まくよけむと筑波嶺の岩本小菅引き攀ぢて來ぬ明治三十五年春の川鬼怒川の歌こもり江の蒲のさ穗なす。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
西島藤夫君『春の川』この画|幻ろげながら筆者のその企てを感ずることが出来るが佐藤君程強調された個性が息づいてゐない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
折から街の彼方では美しい市民達が声をそろへて、朗かな調子を澄んだ空と青い小山と白い川の流れとに和して歌ふ喜びの歌が、春の川を音もなく降る陽炎のやうに、静かに静かに而もうら甘く、悟空の耳にも流れ込んだ。
— 牧野信一 『闘戦勝仏』 青空文庫
栗鼠の毛衣脱ぎすてて、綾子羽ぶたへ今様に、春の川瀬をかちわたり、しなだるゝ枝の森わけて、舞ひつ、歌ひつ、足速の恋慕の人ぞむれ遊ぶ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
栗鼠の毛衣脱ぎすてて、綾子羽ぶたへ今樣に、春の川瀬をかちわたり、しなだるゝ枝の森わけて、舞ひつ、歌ひつ、足速の戀慕の人ぞむれ遊ぶ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
「それぢや恰で、去年の春の川遊び見たいぢやないか……」「えゝ――毎年川遊びに事寄せて、竜巻村へ乗り込まうといふのが、私達の計画なんですつて!
— 牧野信一 『ダニューヴの花嫁』 青空文庫
一桶の藍流しけり春の川 この句を評して「一桶の」といふのは実際桶に入れて藍を棄てたといふのでなくて染物を洗ふため水の染んでゐる工合を云々といふてある。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
作例 · 標準
雪解け水を集めて勢いを増した春の川は、力強く流れていた。
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川岸には若草が芽吹き、小鳥のさえずりが響く春の川辺は、散策にぴったりだ。
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子どもたちは、春の川で採った石ころを宝物のように大切にしていた。
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