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かなぐり捨てる

かなぐりすてる
動詞-一段動詞-他動詞
1
標準
to fling off
文例 · 用例
あなた、立ちながら、親に口をきいて……」 京子は、面倒くさいといったように、スカーフをかなぐり捨てると、敷居際に、横坐りに坐った。
菊池寛 第二の接吻 青空文庫
が、間もなく彼女は、部屋のまん中でかなぐり捨てるように――上半身に柔かい電灯が滑って、光った。
ノウトルダムの妖怪 踊る地平線 青空文庫
生活力が盛んでいわゆる日本婦人的慎しみというものは、一旦こうと思うと平気でかなぐり捨てることの出来る人でした。
宮本百合子 わが母をおもう 青空文庫
僕は、帯をほどいて衣服をうしろにかなぐり捨てると、猿股一枚になって、うららかな太陽の光のあたる縁側にとび出し、、ほの温い輻射熱を背中一杯にうけて、ウーンと深い呼吸をして、瞼をとじた。
海野十三 振動魔 青空文庫
「ははあさては貴様だな」若い武士は驚きもせず、パッと編笠をかなぐり捨てると、つかつかと竈の方へ近寄った。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
――左近はこう咄嗟に決心すると、身仕度をする間も惜しいように、編笠をかなぐり捨てるが早いか、「瀬沼兵衛、加納求馬が兄分、津崎左近が助太刀覚えたか。
芥川龍之介 或敵打の話 青空文庫
跡追ひの方にうつると、俄にがんどう頭巾をかなぐり捨てるやうに、名すら改めてゐる。
折口信夫 由良助の成立 青空文庫
人間心理の奥底をのぞく作者の執拗な眼が光つて来たのは、彼がいくぶん地肌のやうに身につけてゐるリリシズムをかなぐり捨てる決意を示したのと同時であつた。
岸田國士 二つの戯曲時代 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年築き上げてきた地位や名声をかなぐり捨てて、未経験の分野で一から起業するという大胆な決断を下した。
泥まみれになった作業着を玄関先でかなぐり捨てると、彼は喉の渇きを潤すために一目散に台所へと向かった。
倒産の危機を前にして、社長はつまらないプライドをかなぐり捨て、かつてのライバル企業に資金援助を求めて頭を下げた。
激しい競争を勝ち抜くためには、これまでの成功体験に基づいた古い手法をかなぐり捨てる覚悟が求められる。
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