快速調
かいそくちょう
名詞
標準
allegro
文例 · 用例
何か華やかな美しい音樂の快速調の流れが、見る人を石に化したといふゴルゴンの鬼面――的なものを差しつけられて、あんな色彩やあんなヴオリウムに凝り固まつたといふ風に果物は竝んでゐる。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
何か華やかな美しい音楽の快速調の流れが、見る人を石に化したというゴルゴンの鬼面――的なものを差しつけられて、あんな色彩やあんなヴォリウムに凝り固まったというふうに果物は並んでいる。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
山路を踏み分けてゆく我らの心も軽く、身体はネットリと汗ばんで一人脱ぎ二人脱ぎ、いつ敵がどこから現れてくるかわからぬ未知の土地とは知りつつも、しまいには全員上衣を脱いで、勇ましく「ラインの護り」まで口を衝いてくる快速調であった。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫