舐めずる
なめずる
動詞-五段-ラ行
標準
to lick one's lips
文例 · 用例
彼は、飛行帽の中で、厚い唇をペラペラ舐めずると、さも嬉しそうに、醜い顔をにたにたと頽しながら、倦かず葉子の淫らな姿に見入るのだった。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
そして、もう、甘い唇を舐めずるよりほかはない。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
乾き切っていたところと見え、前脚にメラ/\とたちあがった火が、舐めずるように胴のほうへ這って行き、瞬く間に大きな象の身体を紅蓮の焔でおし包んでしまった。
— 山王祭の大象 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
白いといっても、こんにゃく色でつやがなく、お出額の下のかなつぼまなこも、かつてのような遊びをもたず、寝不足か、※々と不気味な視線で、舐めずるように、高氏の姿をいつまでにらまえていた。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫
」「僕はこの女をしってるもんだ」 こう答えながらも、私はすえ子の死体をなめずるように見入っていたのです。
— 浜尾四郎 『悪魔の弟子』 青空文庫
するとまた、お互いに出し入れの息の音が、怪しい物の地をなめずる音のようにもきこえて来る、明るみが恐ろしさにあの藪の蔭へ寄って行けば、何がひそんでいるかも見えぬ灰色のくらやみが、上から上から数知れぬ指を慄わしてざわめくじゃないか。
— 郡虎彦 『道成寺(一幕劇)』 青空文庫
己があの本堂の傍へ犬のようにつくばって、地をなめずるみみずのうごめくのまで見張っている間に、お前たちはこんなところでいぎたなく唇を弛ましながら、眠ってなんぞいたのじゃないか。
— 郡虎彦 『道成寺(一幕劇)』 青空文庫
「八重、其方は強情だのう」 眼袋の出来ている尻下りの眼へ、野獣的の光を湛え、酷薄らしい薄い唇を、なめずるように舌で濡らしながら、頼母はネットリとお八重へ云った。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
作例 · 標準
獲物を前にした狼が、獰猛な顔つきで舌を出し入れして口の端を舐めずった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
美味しそうなケーキを見て、思わず唇を舐めずってしまう。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
悪徳商人が金貨を数えながら、下卑た笑みを浮かべて舐めずっている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview