小烏
こがらす
名詞
標準
文例 · 用例
晩のお菜に、煮たわ、喰ったわ、その数三万三千三百さるほどに爺の因果が孫に報って、渾名を小烏の三之助、数え年十三の大柄な童でござる。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
四「状を見ろ、弱虫め、誰だと思うえ、小烏の三之助だ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
「だって、源次さん千太さん、理右衛門爺さんなんかが来ると……お前さん、この五月ごろから、粋な小烏といわれないで、ベソを掻いた三之助だ、ベソ三だ、ベソ三だ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
一方より、神官代理|鹿見宅膳、小力士、小烏風呂助と、前後に村のもの五人ばかり、烏帽子、素袍、雑式、仕丁の扮装にて、一頭の真黒き大牛を率いて出づ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
親烏が獲物を啣へて来ては小烏の口の中へ入れてやつて居た。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
やアハれ朝まにゃ小烏、霧をはらえ こんな唄を唱って木樵りが下りて行く。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
にわかの小烏屋が相継いで出来、遊人は忽ち役者の様に小鳥ブローカーとなり澄し、連日の小鳥の市で席貸するお寺には、厄病時の様に金が落ちた。
— 山本勝治 『十姉妹』 青空文庫
『装束着せ』のものが切戸から出て来て、松風に水衣を脱がせ、長絹に小烏帽子を着せる。
— 野口米次郎 『能楽論』 青空文庫