幻辞.com

薄々

うすうす
副詞頻度ランク #37964 · 青空 386
1
標準
thinly
文例 · 用例
それやこれやのことが薄々二人に知れたので、僕から言いだして当分二人は遠ざかる相談をした。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
「否エ、怒るどころか、貴姉宜く来て下すって真実に嬉れしう御座います、局の人が色々なことを言っているのは薄々知っていましたが、私は無理はないと思いますわ……」と、 さも悲しげにお秀は言って、ほっと嘆息を吐いた。
国木田独歩 二少女 青空文庫
なぜすぐ自身番へでも連れて行かないんですえ」 かれらは半七の顔を識らなかったが、それでも庄太の連れであるので、薄々はその身分を覚ったらしく、余計な世話を焼くなというような反抗の顔色も見せなかった。
鬼娘 半七捕物帳 青空文庫
式部はそれを薄々承知のうえで、いろいろの口実を設けて少なからぬ奉納金を幾たびも巻きあげた。
女行者 半七捕物帳 青空文庫
札幌の貧民窟と云はれるその界隈で流行り出した赤痢と云ふ恐ろしい病気の事を薄々気味悪くは思ひながら、お末は力三の手から真青な胡瓜を受取つた。
有島武郎 お末の死 青空文庫
内から棹なんぞ……鈎も絲も忍ばしては出なかつたが――それは女房が頻に殺生を留める處から、つい面倒さに、近所の車屋、床屋などに預けて置いて、そこから内證で支度して、道具を持つて出掛ける事も、女房は薄々知つて居たのである。
泉鏡花 夜釣 青空文庫
内から棹なんぞ……鈎も糸も忍ばしては出なかつたが――それは女房が頻に殺生を留める処から、つい面倒さに、近所の車屋、床屋などに預けて置いて、そこから内證で支度して、道具を持つて出掛ける事も、女房が薄々知つて居たのである。
泉鏡花 夜釣 青空文庫
彼は同志の人々の思はくを薄々知つて居ながらも、其跡先にくつついて放れなかつた。
平出修 逆徒 青空文庫
作例 · 標準
例句
薄々(うすうす) — 幻辞.com