身側
みがわ
名詞
標準
文例 · 用例
今雜魚はその生殖期の特徴たる赤い線を身側に鮮かにして、騷ぎまはつてゐる。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
」と、嗄聲たかきどよもしに、千歳の夢はやぶられて、身は寢くたれの長姿、大童なる額にして、あかつき空にめざむれば、あなや身側に吹きよせて、息まき荒き羽ばたきに、木立をふるひ、草を薙ぎ、空門とどろに岩を搖る天の荒し男志奈都彦、「今こそ覺むれ、山脈の八百の群より撰られたる大山祇よ、とことはに榮を。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
しかしその中にも働きかける側の表現の上手なこと――わけても鼻の先の気分の扱い方の巧なために、受け身側に徹底的の感動を与えるためであることも無論であります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫