負ぶい紐
おぶいひも
名詞
標準
文例 · 用例
」 母は負ぶい紐を釈き、腕を伸ばしてにこにこ絣の負ぶい絆纏の襟を披けて、「お前これちょっと卸しておくれ、巣鴨まで行って来て肩が凝ってしまった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
……いいかげん揉抜いた負い紐が弛んだ処へ、飛上ろうとする勢で、どん、と肩を抜けると、ひっくりかえった。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
――そこは断崖の尖端を向うへまわった、かけはしの袂に置いてあり、一本ずつに麻繩で背負い紐が付いていた。
— 山本周五郎 『ちくしょう谷』 青空文庫
「動いてはいけない」と隼人は云った、「いまゆくからじっとしていろ」 隼人は背負っていた支柱の負い紐を、肩から外した。
— 山本周五郎 『ちくしょう谷』 青空文庫