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山伝い

やまづたい
名詞
1
標準
(passing along) from mountain to mountain
文例 · 用例
六 パルチザンは、山伝いに、カーキ色の軍服を追跡していた。
黒島伝治 パルチザン・ウォルコフ 青空文庫
夕方なぞ見窶らしい平服で散歩するふりをして駐在所を出ると、わざと人目を忍んだ裏山伝いに、丘の上の深良屋敷の近くに忍び寄って、木蔭の暗がりに身を潜めつつ、新夫婦の仲のよい生活ぶりをコッソリと覗いている……といったような噂がいつとなく村中のヒソヒソ話に伝わり拡がった。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
一方に草川巡査も静かに考えてみると、一知に疑いをかけるようになった気持のソモソモは、事件の起った朝、駐在所を出て何の気もなく裏山伝いに行こうとした時の一知の驚きの声であったように思われる。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
其処で、この山伝いの路は、崕の上を高い堤防を行く形、時々、島や白帆の見晴しへ出ますばかり、あとは生繁って真暗で、今時は、さまでにもありませぬが、草が繁りますと、分けずには通られません。
泉鏡花 春昼 青空文庫
恐らく何者かがうしろの山伝いに忍び込んで、自分の立った隙をみて死骸を担ぎ去ったのであろうと云うのである。
地蔵は踊る 半七捕物帳 青空文庫
善助 今までここらにそんな怖ろしい狼が出るという話は、ついぞ聞いたこともなかったが、山伝いに何処からか悪い狼が入り込んで来たと見える。
――Were-Wolf―― 人狼 青空文庫
維新前の妙義町は更に繁昌したものだそうで、普通の中仙道は松井田から坂本、軽井沢、沓掛の宿々を経て追分にかかるのが順路ですが、そのあいだには横川の番所があり、碓氷の関所があるので、旅人の或る者はそれらの面倒を避けて妙義の町から山伝いに信州の追分へ出る。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
一台の幌型自動車が、熱海から山伝いに箱根へ向けて、十国峠へ登る複雑な登山道を疾走り続けていた。
大阪圭吉 白妖 青空文庫
作例 · 標準
この辺りには、静かに暮らす山住みが何人かいる。
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