がらり
がらり
副詞
標準
文例 · 用例
がらりと語調も変っていた。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
僕が玄関のベルを押そうとしたら、急に玄関の内がさわがしくなって、がらりと玄関が内からあいて、痩せた小さいお爺さんがひょいと出て、すたすた僕の前を歩いて行った。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
武人はやはり合戦となると、御平常とがらりと変つて、いかめしく猛り立つもののやうでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
半纏着にまた凭れ懸かるようになって、三人|揉重なって、車掌台へ圧されて出ると、先から、がらりと扉を開けて、把手に手を置きながら、中を覗込んでいた運転手が、チリン無しにちょうどそこの停留所に車を留めた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
合歓の花ぞ、と心着いて、流の音を耳にする時、車はがらりと石橋に乗懸って、黒の大構の門に楫が下りた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
伝って庭へ出て、裏木戸の鍵をがらりと開けて出ると、有明月の山の裾。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
がらりと閉め棄てに、明の背へ飛縋った。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
フト合方が、がらりと替って、楽屋で三味線の音を入れた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫