水溜まり
みずたまり
名詞
標準
文例 · 用例
梅の花の一輪二輪と綻びるころの朝夕は、空気がまだ本当に冷えびえとしていて、路傍には白刃のような霜柱が立ち並び、水溜まりには薄い氷がはっています。
— 佐左木俊郎 『季節の植物帳』 青空文庫
歳を取ったどすぐろい汚水、死に馬の眼のような水溜まりだった。
— 佐左木俊郎 『汽笛』 青空文庫
勢いよく血が流れて水溜まりをつくる。
— 石塚浩之 『UV』 青空文庫
どこからか舞い降りた小鳥が、ぼくの血がつくった水溜まりにくちばしを入れている。
— 石塚浩之 『UV』 青空文庫
『此の節は東京はどちらにおいでで』といふ、車夫の、暗がりの水溜りを避け/\云ふ声に、フト私は我に帰つた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
水溜めの木桶にも、使い残りの水がごくわずかしか残っていなかった。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
豚の児が水溜りに入ると、子供たちは足を上げて水に濡らさないやうにしたり、水溜りから追ひ出すために、外の子たちが竹の棒でつつついたりしてゐた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
方法はやはり水溜りに石油を撒き、井戸やタンクには金網を蔽うのである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫