夜来
やらい
名詞副詞
標準
overnight
文例 · 用例
同人中の谷丹三が牧野さんを知つてゐたので、その夜来て貰ふやう頼んでおいたのであつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠まで行きたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
道は少しのデコボコだつたが、私は前々夜来睡眠をとつてゐなかつたので、僅かのデコボコにも足許がフラフラし、頭もフラフラした。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
」 おつかさまには、彼女が今夜来たのさへ解し難いことであるのに、かうしてたつた一人残つて、頭をあげずに居るのが一層をかしく思はれた。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
時に、才子は今夜来ていないかの。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
きかぬ気の宰八、紅の鋏を押立て、「お前様もまた、馬鹿だの、仁右衛門だの、坊様だの、人大勢の時に、よく今夜来さしった。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
ぼくはふと、轡川がそれを知っていてわざとぼくに飲ませたのではないかと疑い、それならばその事を轡川に言ってやることは昨夜来の苦痛を補って余りあるほどの快感をもたらすだろう、又、知っていなかったとしても、とにかくそのことを言ってやる事は、昨夜明日子の意にそむいたことの償いにもなる訳だ。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
それに昨夜来徹夜の仕事に疲れてこれから寝に就こうとする主人をも急き立てて連れ出そうとするのでなおさら迷惑の度を増したが、とにかく隣人の交際として行くことにした。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
作例 · 標準
夜来の雨で、道が濡れていた。
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夜来の雪で、町は一面銀世界となった。
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彼女は夜来の疲れで、ぐっすり眠っていた。
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