小都
しょうと
名詞
標準
文例 · 用例
利根川に近き田舍の小都市にて 著者凡例一。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
私のながく住んでゐる田舍の小都邑と、その附近の風物を詠じ、あはせて私自身の主觀をうたひこんだ。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
西暦一九二四年春利根川に近き田舍の小都市にて著者出版に際して 昨年の春、この詩集の稿をまとめてから、まる一年たつた今日、漸く出版する運びになつた。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
私は所謂純粋の津軽の百姓として生れ、小学、中学、高等学校と二十年間も津軽で育ちながら、津軽の五つ六つの小都市、町村を知っているに過ぎなかった。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
私は、新しい袴と黒い沓下とあみあげの靴をはき、いままでの毛布をよして羅紗のマントを洒落者らしくボタンをかけずに前をあけたまま羽織つて、その海のある小都會へ出た。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
その小都會の有樣をも、つとめて幻妖に物語つたのである。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
故郷をあとにし、その小都會へ來て、呉服商の二階で獨りして行李をあけた時には、私はもう少しで泣くところであつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
生れた場所は南ドイツでドナウの流れに沿うた小都市ウルムである。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫