内容的
ないようてき
形容動詞
標準
concerning the content
文例 · 用例
日本の従来の「短歌」とは形式ばかりでなく内容的にも大分ちがった別物とは思いますが、こういう新しい詩形に固有な新しい詩の世界を創造して行くのは面白いことだろうと思われます。
— 寺田寅彦 『御返事(石原純君へ)』 青空文庫
これは原作に忠實も忠實すぎて、あの三幕物を殆ど原作そのままの場面に撮影したもので、幸ひ私は内容的知識を持つてゐたからよかつたものの、それが無つたら結局何のことか分るまいと思はれる處の、スクリインの上では退窟至極なものだつた。
— 南部修太郎 『文藝作品の映畫化』 青空文庫
例をあげよとならば、近ごろ見たものの中では森田草平の「のんびりした話」の中にある二三の体験記録などはいかなる点でも創作であり内容的には立派な小説でもあり戯曲でもあると考えられるのである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
英語やドイツ語やフランス語の風景という言葉にしても、それがわれわれのいう風景とはたしてどこまで内容的に一致するかも研究に値する。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
数字と数字との連想も半ば内容的であるが半ばは音調的の口移りから呼び出されるらしい。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
ウンター・デン・リンデンを歩いている女と、タウエンチーン街を歩いている男と、ホワイトハウスの玄関をはぎ合わせたりするような事はそもそも宵の口のことであって、もっともっと美しい深い内容的のモンタージュはいかなる連句のいかなる所にも見いだされるであろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
我等の新しい觀念では、更により内容的なる言葉の旋律が重視されてゐる。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
即ちこの関係は、丁度「詩」という言語が、詩学の形式について言われる場合と、内容的に詩的精神を有するところの、一般について言われるのと同じである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫