稲子
いなご異読 こう・イナゴ
名詞多音語
標準
rice grasshopper (of genus Oxya)
文例 · 用例
それは毛虫か稲子が頭をちぎられた位にしか感動を受けていない。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
岐阜県××町、――里見稲子、二十七、と宿帳に控えたが、あえて誌すまでもない、岐阜の病院の里見といえば、家族雇人一同神のごとくに崇拝する、かつて当家の主人が、難病を治した名医、且つ近頃三由屋が、株式で伊勢の津に設立した、銀行の株主であるから。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
理論家窪川鶴次郎は彼女に手を出して手を噛まれた――小説といふ彼女に窪川稲子の嫉妬が小説を書かせるほど彼女は利巧者で、小説家で黒襟をはずしてアッパッパを着る時代性も承知してゐる。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
「処女地」に出てゐる河井稲子氏の「夕食」といふのは、ほんの短いものだがつかまへどころに妙味がある。
— 六月創作評 『海浜日誌』 青空文庫
或は当時に至るまでの大衆生活の歴史の一部として自己の過去を見直そうとする意欲も文学の欲望となって、中野重治氏「第一章」「村の家」、窪川稲子氏「鉄屑の中」「一包の駄菓子」、窪川鶴次郎氏「一メンバー」、橋本英吉氏「炭坑」、中條百合子「乳房」、立野信之氏の長篇「流れ」等が現れた。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
中野重治氏「一つの小さい記録」「小説の書けぬ小説家」窪川稲子氏「くれない」等はかかる情勢の裡にあって、日常生活の様相においてさえも新たな一つの歴史の段階に入らんとしつつある階級人のそれぞれの苦痛の姿を語った。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
一冊は最近中央公論社から出版された窪川稲子の初めての長篇小説と云うべき「くれない」である。
— ――「くれない」について―― 『はるかな道』 青空文庫
この間、窪川稲子さんに会ったら、或る若い勤労婦人のひとで、この小説を読んだ感想に、アグネスがどうしてああいう風に男を反撥してゆかなければならないのか、その点があの小説ではよくのみこめなかったと云ったという話が出た。
— ――アグネス・スメドレーとパァル・バック―― 『中国に於ける二人のアメリカ婦人』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、祖母の家に行くと、よく稲子を捕まえて遊んだものだ。
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信州の郷土料理には、稲子のつくだ煮という珍しい一品がある。
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秋の田んぼ道を歩いていると、足元からたくさんの稲子が飛び跳ねた。
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標準
grasshopper
作例 · 標準
草むらでピョンと跳ねたのは、大きな稲子だった。
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壁に緑色の稲子が止まっている。
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虫かごの中では、昨日捕まえた稲子たちが元気に動き回っている。
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