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明るめ

あかるめ
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
永い夏の日も暮れかけていて、夕日が町の片側の、駄菓子屋だの荒物屋だの八百屋だのの、店先をカッと明るめていた。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
月のある夜だったので、巾の広い、身長の高い――普通の蔵の倍もありそうな鸚鵡蔵は、何かこう「蔵のお化」かのように、朦朧と照っている月光の中に、その甍を光らせ、白壁を明るめて立っていた。
国枝史郎 鸚鵡蔵代首伝説 青空文庫
すると、果たして一人の猿廻しが、猿を膝の上へ抱き上げて、祠の裾の辺りへうずくまり、編笠をかむった顔を俯向けて、木洩れの月光に肩の辺りを明るめ、寂しそうにしているのが見えた。
国枝史郎 仇討姉妹笠 青空文庫
(わたしには主税様は諦められない) 月光が霜のように地面を明るめ、彼女の影や植木師たちの影を、長く細く曳いていた。
国枝史郎 仇討姉妹笠 青空文庫
それらのともして行く提燈の火が、点々とあたかも星のように、道を明るめ動いていたが、珍らしい美しい眺めであった。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
火事の遠照りはここまでも届いて、死人かのように蒼い顔を、陰影づけて明るめていた。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
ところどころからあるかなしかの、薄明るい光が茫と立って、それが四辺を明るめているようすは、全然光のないよりも、かえって気味悪く見えるかもしれない。
国枝史郎 娘煙術師 青空文庫
が、あたかも水たまりかのように、道の上へ蒼白い一たまりほどの、水のようなものがたまっていたが凹んでいる家の屋根の上にある月がそこへだけ光をこぼしてそこだけを明るめているのであった。
国枝史郎 娘煙術師 青空文庫
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