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岸々

岸々
名詞
1
標準
文例 · 用例
御当地河岸々の船持共、右之段相心得不罷在候ては心得違之儀可有之、已来右躰之旅人は品川宿入口八ツ山下船着場限り上陸致し、神奈川宿辺迄乗船為致候儀は堅致間敷候。
木暮理太郎 紙魚こぼれ 青空文庫
でも、まだ後ろを振顧れば、八王子、小仏村、小原、駒木根あたりの灯は近く見えて、越えようとするこれから先の山容は、岸々とした難所|切所を目の前に見せている。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
少しばかり、沓の上から痒いところを掻く気もするが、千鳥ヶ浜の時から一別以来、まんざら素気なく別れたものでもなかろう、何か変った世間話でも聞かしてくれねえか」 あたかも辺りにある岸々たる岩のごとく、金吾を青二才あつかいに睥睨している口吻です。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
――ご心配なさるな、親鸞は一人で参るのではありません、御仏と二人づれじゃ、ははは……御仏と二人づれでおざるぞよ」孔雀明王一「おういっ」岸々と肩をいからしている声だった。
吉川英治 親鸞 青空文庫
水陸の救応軍には、夏侯惇、曹洪の二陣がひかえ、交通守護軍、監戦使には、許※、張遼などの宗徒の輩が、さながら岸々の岩を重ねて大山をなすがごとく、水上から高地へかけて、固めに固めていた。
赤壁の巻 三国志 青空文庫
淙々として白きは水、岸々として高きは岩、関羽や関平の駒は幾たびも石ころや蔓草につまずきかけた。
出師の巻 三国志 青空文庫
高きにのぼって見渡すと、一見乱立岸々たる石陣にも自ら整々たる布石の相があり、道に従って四方八面に門戸があった。
出師の巻 三国志 青空文庫
一木一草なき岸々たる焼け山や焼け河原を越え、ようやく峰また峰をめぐって、密林地帯に入ると、王平が迎えにきて、直ちに、孔明の車を四泉の畔へ案内した。
出師の巻 三国志 青空文庫