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翹望

ぎょうぼう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
looking forward (to something)
文例 · 用例
万人の翹望する上流階級の特権なるものは皆この悪魔道に関する特権に外ならず。
夢野久作 悪魔祈祷書 青空文庫
私は君の現在を祝福し、更により多くその未来を翹望する。
愛の詩集のはじめに 愛の詩集 青空文庫
それだのに、其の新しい・きびしいものへの翹望は、何時か快い海軟風の中へと融け去つて、今は唯夢のやうな安逸と怠惰とだけが、懶く怡しく何の悔も無く、私を取り圍んでゐる。
――ミクロネシヤ巡島記抄―― 環礁 青空文庫
それだのに、その新しい・きびしいものへの翹望は、いつか快い海軟風の中へと融け去って、今はただ夢のような安逸と怠惰とだけが、懶く怡しく何の悔も無く、私を取り囲んでいる。
――ミクロネシヤ巡島記抄―― 環礁 青空文庫
同時に翁のそこまでの苦心とこれに対する一般人士の翹望は非常なものがあったに違いない事が想像されるので、その能が両日に亘り、黒田藩のお次(第二種)装束の拝借を差許される程の大がかりのものであった事実を見ても、さもこそと首肯される次第である。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
次に前夕の目撃せしところに就きて颶風を敍し、岸に臨みて翹望せる婦幼に及び、十字架を落す兒童とこれを拾ひて高く※ぐる漁翁とに及べり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
同じであったならそれでよし、若し異っていたら、男性の創り上げた文化と、女性のそれとの正しき抱擁によって、それによってのみ、私達凡ての翹望する文化は成り立つであろう。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
接吻が出来たらどんなに嬉しいことだらう、とそれを翹望してゐた間は可成り長かつたが、――彼は忘れもしない、××日の夜、しつかりとそれを果したが、――その時、どうしたものか急に可笑しくなつて「フヽツ」と吹き出して了つたのだつた。
牧野信一 坂道の孤独参昧 青空文庫